コンセプト CONCEPT

作業療法士としての疑問

当HP管理人は、リハビリテーション専門職のひとつである「作業療法士」として活動をしています。

作業療法士として10余年、医療法人や社会福祉法人、在宅関連の事業所など様々な場面で患者さんと関わってきました。未熟な中でも懸命に患者さんが良くなるためには?と考え続けるなかで、時には患者さんから感謝の言葉をいただくこともありました。

「9つの反省と1つの喜び」、少しづつではありますが、作業療法士としての自信を積み重ねていました。しかし、それと同時に自身の中で、何かスッキリしない気持ちが湧き上がってきていました。

リハビリテーション期限と頻度

リハビリテーション病院(主に医療保険)では、多くの場合にリハビリテーションを受けることができる「期限」と「頻度」が決められています。「期限」が近づくと、患者さんやその家族は、自宅に帰るのか?施設に転院するのか?極端な言い方ですが、二者択一を迫られます。

その為、私たち医療関係者は「期限」に追われるように、忙しなく患者さんと関わっていました。

リハビリテーション病院が目指すもの?

リハビリテーション病院では、患者さんの能力を評価するうえで「FIM」という評価項目を使います。

「FIM」とは食事、着替え、入浴など身の回りについての項目。コミュニケーションについての項目。問題解決の能力など社会認知の項目に関して、全18項目を自立度に応じて点数化するものです。

リハビリテーション病院の良し悪しを決定する一つ要因としても、この「FIM」があります。

私たちは、患者さんの「FIM」の点数を上げることこそが、極めて重要な目的となっていました。

自宅や施設に退院した患者さん

私は、系列の法人内にて通所施設や入所施設で働いていたこともありましたので、リハビリテーション病院から退院した多くの患者さん(利用者さん)と関わってきました。

勿論、入院前の状態を取り戻してハツラツと生活する方もいましたが、身体を動かす能力があるにも関わらず、周囲との交流が減り閉じこもりがちの生活を送る方も沢山みてきました。

「生きる」と「活きる」

私たちは、衣食住を満たすことができれば「生きる」ことはできます。それこそ、「FIM」とは「生きる」ための評価であると思います。

しかし、私たちはただ「生きる」わけではありません。

「仕事で人の役に立ちたい」、「大切な人と過ごしたい」、「趣味に没頭したい」等々。私たちは、衣食住を超えたところで、何かしら大切なものを持っています。そして、その大切なもののために「活きる」のだと思います。

私は「活きる」機会を失い「生きる」人たちを在宅や施設で沢山見てきました。

通所施設での経験

私が通所施設に勤務していた時に、リハビリテーションを担当していたAさんという方がいました。

Aさんのリハビリテーションの状況は、特別良くも悪くもなく、淡々と日々が過ぎていました。

ある時、Aさんから「孫に会いに行きたいので新幹線に乗れるようになりたい」と突然言われました。

私は早速、家族、施設関係者、新幹線駅と調整を図り、実際の新幹線駅も利用させてもらいリハビリテーションを行いました。

後日、無事「お孫さんに会えた」との報告を、私にしてくれたときのAさんの笑顔は今でも忘れることはできません。

Aさんは「活きる」ことが出来ているのだと思います。

下関バリアフリー観光について

私は、病院のリハビリテーションや「FIM」を否定しているのではありません。しかし、万能であるとも思いません。医療や介護保険という限られた国の財源の中で、全てをカバーすることは困難です。

人は様々な価値観を持ち多面的な存在です。病院のリハビリテーションや「FIM」でカバーできない面を、一部でも当サイトで補うことができればと考えました。

全国の障がいをお持ちの方やご高齢の方やその家族が、下関を旅することで笑顔になること。それによって下関に訪れる方が増えて、下関が活気溢れる街になること。

それこそが、下関にお世話になって10余年。何かしらの恩返しをすることに繋がり、私自身の「活きる」手段になるのだと思っています。

個人で運営する拙いサイトではありますが、サイトの運営を通して、少しづつでも成長していきたいと考えています。

どうぞ宜しくお願い致します。

森井 広毅

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