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認知症の留守番はこうすればできる!【3つの視点と対策】

はてなのひと
はてなのひと
認知症の家族が1人で留守番する必要があるんですが、本当に1人にして大丈夫でしょうか?

地域の訪問・通所サービスにてリハビリテーションを実施してきた私が説明していきます。

認知症でも留守番は可能

結論からお伝えすると、認知症の方でも留守番はできます。

ただし、火の始末や事故など場合によっては命に係わるリスクがあることも事実です。

認知症の夫が火災、留守にした妻に責任は:朝日新聞デジタル (asahi.com)

リスクを減らすために必要な準備について、これから説明していきますね。

認知症の方が留守番すること

認知症の方が留守番することについて、具体的には下の3つの視点で考えていく必要があります。

  1. 留守番で何が求められているのか?
  2. 「求められている」ことがどの程度できないのか(何ができるのか)?
  3. 留守番をする時間はどの程度か?

以上について、もう少し掘り下げていきましょう。

留守番で何求められているのか?

認知症の方が留守番をするうえで、何が求められているのかをハッキリとさせる必要があります。

例えば「食事の準備や掃除など家事全般なのか?」「特に何もなくて自由に過ごしてよいのか?」「事故や行方不明の可能性があるので外出をしないのか?」

最も大切なのは認知症の方自身の意思、次に家族など介護者の考えも上手く反映させる必要があります。

☞認知症の方の意思確認が難しい場合は?
直接、意見聴取ができない場合でも、その方の生活歴、趣味、室内の環境などを調べることで、間接的に意思を知ることができます。

「求められている」ことがどの程度できないのか?

次に、求められていることがどの程度できないのか?を考えていく必要があります。

先程の例(食事の準備や掃除など家事全般)で考えていきます。

まずは、求められる動作を細かく分けて考えていく必要があります。

食事動作で求められる動作

  1. 家事の中でも何を求めるのか?食事の準備?それ以外?
  2. 食事に限った場合でも、献立を考える~後片付けまで沢山の工程
  3. それぞれの工程ごとに、どの程度できるのか?検討→下図例

食事準備分析

留守番をする時間はどの程度か?

留守番をする時間も重要になります。

基本的には時間が長くなれば、認知症の方の負担(不安)も大きくなるため、問題も多く出てきます。

例えば、1時間程度であれば、特に何もしなくて過ごすことができるでしょう。

しかし、1日となれば何もしない訳にはいけません。食事の準備や日中の過ごし方など沢山のことを考える必要が出てきます。

対策方法

これまでで、認知症の方が留守番するうえで必要なことを、細かく分けることができました。

次は、それらについて3つの対策を検討していきます。

思い切って外す

全てをできることが、もちろんベストです。

ただ、全てを追いかけるあまり、全てが中途半端になることは避けないといけません。

認知症の方が特に大事にしていることは、多少難しくても優先して取り入れましょう。

反対に、変わりが利くことは、思い切って外してしまいましょう。

公的サービスを利用

代表的な公的サービスとして、介護保険が挙げられます。

買い物を頼んでもらう、食事の準備を手伝ってもらうなど、状況に合わせてサービスを受けることができます。

☞同居家族がいる場合は生活援助は×
同居家族がいる場合は原則として、生活援助(家事等)を受けることができません。ただし、特別な事情がある場合は受けることができる場合もあります。

保険外サービスを利用

介護保険サービスを更に上乗せしたい(上限を超える回数)、介護保険でできないサービス(同居家族のための家事)などを受けるためのサービスを保険外サービスといいます。

保険外サービスは幾つかの種類に分けることができます。

自治体

自治体が独自に行う高齢者向けサービスになります。

サービス内容や料金など自治体によりバラつきがありますが、助成金が出る場合などもあるため、お安く利用できるケースが多くあります。

介護保険サービス事業者

介護保険サービスを提供する事業者による保険外サービスになります。

介護保険と同様のサービスを慣れたスタッフから受けることができます。

ただ、介護保険サービスの場合は、1~3割負担で済んでいたものが、全額負担(10割)となるので注意が必要です。

民間業者(企業サービス)

民間の業者による保険外サービスになります。私達が良く耳にするような大手業者も参入しています。

民間ならではの、きめ細やかなサービスを受けることができます。普段から聞きなれた業者名であれば、安心感もありますよね。

料金は割高に感じるかもしれません。特に介護保険と比べるとギャップが激しいため、慎重に検討する必要があります。

まとめ

  • 認知症の方でも留守番は可能⇒火事など命に係わるリスクには留意する
  • 認知症の方の留守番は3つの視点で考えていく⇒「留守番で何が求められているか?」「求められていることがどの程度できないのか(何ができるのか)?」「留守番をする時間はどの程度か?」
  • 留守番で何が求められているか?⇒認知症の方自身の意思を尊重して決める
  • 求められていることがどの程度できないのか(何ができるのか)?⇒動作を細かく分けて「できること」「できなこと」を考えてく
  • 留守番をする時間はどの程度か?⇒時間が長くなれば、求められる動作が増えていく
  • 3つの対策で対応する⇒「思い切って外す」「公的サービスを利用」「保険外サービスを利用」
  • 保険外サービスは3つに分けられる⇒「自治体」「介護保険サービス事業者」「民間業者」
  • 自治体⇒自治体によるバラつきは大きいが、助成金が出るなどお安く利用できるケースが多い
  • 介護保険サービス事業者⇒介護保険と同様のサービスを受けることができるが10割負担となる
  • 民間業者⇒民間ならではのきめ細かなサービスを受けられるが、料金は割高
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プロフィール

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下関バリアフリー観光情報の収集・発信を行っている森井広毅(もりい ひろき)と申します。

医療介護施設にて作業療法士として勤務する傍ら、休日は下関を中心とした関門地域で活動。

高齢者や障害者の方が外に出るきっかけになる情報を発信することで、活き活きと暮らす人が増えること。

下関に多くの方が訪れることで、関門地域の活性化にも貢献していきたい。

2004年作業療法士免許取得。回復期病棟や医療療養病棟など医療分野に加えて、訪問リハビリなど介護保険分野も経験。

新病院のリハビリテーション部門立ち上げや通所リハビリ施設の責任者などを担当。

作業療法士→リハビリ専門家、国内旅行業務取扱管理者→旅の専門家、介護支援専門員→介護保険の専門家、住環境福祉コーディネーター→福祉用具の専門家として、「人が活きる」ことを目標として活動中。

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