旅とリハビリテーションのブログ

シューフィッターに聞いた、観光での正しい靴選び

正しい靴を選んでいない?

私の同僚には、シューフィッター資格を持っている人がいます。シューフッターである彼がいつも言っている小言が「皆さんは正しい靴を選んでいない!」でした。

特に観光では普段以上に慣れない土地で足を使うことになります。なおさら、正しい靴選びは重要になります。では、正しい靴の選び方とはどの様なものなのでしょうか?

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靴選びの間違った傾向

大きめの靴を選ぶ人が多い

脱ぎ履きがしやすい、私は足の幅が広いから、足の甲が高いから等の理由にて、若干大き目の靴を選ぶ人が多いようです。私自身も靴の脱ぎ履きを伴うことが多い仕事のため、簡単に脱ぎ履きがしやすい大きめの靴を選んでいました。

靴ヒモを嫌う

毎回結ぶのが面倒くさい、ヒモがほどけるのが嫌だ等の理由にてヒモなしの靴を選ぶ人も多いようです。つい、面倒くさいなどの理由にて「つっかけ」などを使用する人も多いのではないでしょうか?

正しいサイズの靴はWiz(ウィズ)が大切

私たちが普段、靴選びをする際のサイズ選定は「足の長さ=足長」で決めていることが大半だと思います。実際に靴の販売店においても、「足長」のみでサイズ選定を行う流れになっているところが沢山あります。

しかし、正しいサイズの靴を選ぶためには「足長」と共に、「足の周径=ウィズ」が重要となります。「ウィズ」とは足の最も幅広い部位(一般的には親指の付け根から小指の付け根を結ぶ線にて足部一周した長さ)の周径を指します。

「ウィズ」は小さい順より(A→B→C→D→E→2E→3E→4E→F→G)となります。例えば、27cmの足長、26cmの「ウィズ」の場合、以下の表にて「27cm・2E」の靴を選ぶことになります。


足のサイズを測る際は、必ず立って(体重がかかった状態)行いましょう。座った状態では足部にかかる体重が小さくなるため、足の変形も小さくなります。しかし、靴本来の目的は歩行のサポートであるため、歩行に近い状態(歩行≒立位)にて計測することが大切になります。

カウンター(月型芯)がしっかりとしたものを選ぶ

かかと部分を半円で囲むようにあり、かかと部分の保護を目的としています。

写真(左)⇒かかと部分が弱く簡単に潰れてしまう。

写真(右)⇒かかとの部分が補強されており、簡単には潰れない。

写真(右)の様にかかとの部分が強く補強されているものが良い。

シャンク(踏まず芯)は靴の背骨

靴底と中敷きの間にあり(写真は土踏まず部分の半透明な素材)靴の背骨のような役割を担います。簡単に変形しないような素材が使用されており、靴の安定性を高める目的があります。

「シャンク」があることで、靴の折れ曲がる位置が一定(指の付け根)となります。

 

 

写真(左)⇒歩行時に足部で曲がるところは指の付け根のみ。

写真(中)⇒「シャンク」が不十分で指の付け根以外の部分が曲がり、足に余計な負担がかかる。

写真(右)⇒「シャンク」が十分に機能しており、人間の足部と同様に指の付け根部分より曲がっているため、足に負担をかけない。

靴はひも靴を選ぶ

締めるべき部分は締めて靴の機能を最大限に引き出しましょう。調整機能が高い順より「ひも靴→調整具付き(ベルクロ等)→調整具なし→サンダル→スリッパ」となります。

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足のアーチは体重を支える

足にはアーチと呼ばれる、衝撃を和らげるクッション機能があります。アーチが正常に機能していると、足の裏にはいわゆる「土踏まず」が綺麗に出来ています。アーチが正常に機能しなくなると、土踏まずが消えていわゆる「偏平足」や「外反母趾」の状態になります。「偏平足」や「外反母趾」の状態になると、歩行時の衝撃を和らげることが出来ずに、靴擦れや膝痛など様々な問題が出てきます。

アーチの崩れを矯正するためには、インソール(中敷き)を入れ替えることが一般的です。特に「偏平足」の場合は、土踏まずの部分を支える(盛り上がった)インソールが効果的となります。

インソールを選ぶ際は、理学療法士やシューフィッターなどの専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。ただ、自身で選ぶ際には、少しだけ支えられている感じ(弱い支持)物から初めていきましょう。しばらく履いてみて、違和感や痛みが続く様であれば、より支持が弱い物を検討していきましょう。

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雨に備えて

せっかく観光を予定しているのに「雨」の予報が出ている…。こんな時はレインブーツを用意するでしょうか?でも、「雨」が降らなかったら格好悪いし、歩き辛いし、かさばるし、悩みの種になるのではないでしょうか?

そこでお勧めなのが「ゴアテックス」製の靴です。「ゴアテックス」とは外からの雨などの水分は防水して、内部からの汗などの水蒸気は逃がしてくれるという特殊な生地になります。元々は登山用品などで普及していたものですが、現在はファッション用品にも数多く取り入れられています。

私が持っている「ゴアテックス」製の靴です。いわゆる、普通の靴と外見上は大差ないと思います。これであれば、晴れの日、雨の日兼用で使用することも可能ではないでしょうか?

試しに靴に水を落とすと、完全に撥水して滑るように水玉が流れていきます。もちろん、適切な手入れを行わないと撥水機能は低下しますし、通常の靴と比べるとやや硬く重い印象など考慮すべき点はありますが、検討に値する靴ではないでしょうか?

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普段から履きなれた靴で観光を

「新品の靴で観光」は気分がとてもワクワクするものだと思います。しかし、慣らしの済んでいない新品の使用はお勧めは出来ません。靴は最低でも1か月程度は履きこんで自分の足に慣らしておくことが大切です。

どんなに丁寧に選んでも、自分の足と靴は全く同じ形をしているわけではありません。天候や自身の体調によって足のサイズは微妙に変化しますし、靴もまた変化します。

また、お気に入りの靴があった場合に、そればかりを履くのもお勧めできません。毎日同じ靴を履くと、湿気が貯まるなど靴への負担が大きくなり、正常な機能を発揮することも出来なくなります。

普段から自分の足にあった靴を3足程用意してローテーションで使うことで、靴の寿命を延ばし、自分の足に慣らすことも可能となります。

正しい靴を正しく使用して、素晴らしい観光を楽しんで下さい!

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プロフィール

 

 

病院にて作業療法士として勤務する傍ら、休日は

 

下関を中心とした関門地域のバリアフリー観光情

 

報の収集・発信を行っている

 

森井 広毅(もりい ひろき)と申します。

 

 

ご高齢の方や障がいをお持ちの方が外に出るきっ

 

かけになる情報を。訪れる人が増えることで、下

 

関や関門地域の活性化にも貢献できたらと考えて

 

います。

 

 

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